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まだブログの仕様も定まってませんのでご容赦ください

大学院留学したい!でも何から始めればいいの?(下)

前回に引き続き、留学準備としてやっておきたいことを時系列で紹介していきたいと思います。

 ↓↓(上)はこちら↓↓

留学1年3か月前(大学4年次夏休み)ごろ

○出願書類作成

海外の大学院に出願する際には、志望動機書とCV(履歴書)が必須です。さらに博士課程などでは研究計画書が求められ、また大学によってはWriting Example(過去に英文で書いたエッセーなど)が必要な場合もあります。最終的には表現方法などにも気を配って仕上げる必要がありますが、夏ごろにはまず内容がより良くなるようにじっくりと考えることが大切です。

私の場合、夏の期間は別の用事で非常に忙しく実際の執筆はかなり後回しになって苦しみました。しかし振り返ってみると、奨学金に出願する段階で一度じっくりと内容を練ることができたので、あとあと限られた時間の中でもそれなりの物を準備できたのだと思います。また最後の仕上げの段階では、1年次にお世話になった米国人の先生にお願いして、単語ひとつに至るまで入念に仕上げることができ大変助けられました。繰り返し書いてますが、そうした人に早めに声をかけてお願いしておくことは、留学を勝ち取る上で非常に重要なポイントだと思います。

○出願先を決める

奨学金の出願時などには、希望する大学院を通常1~2校答えることが多いです。したがってこの時期には、調べた情報をもとに出願する大学院・コースをボチボチ絞らなければなりません。負担を考えると3~5校、多くても8校くらいにする人が多いようです。私は5校にしました。

出願先を決めるにあたっては、大学のHPや募集要項の類を見るのはもちろんのこと、可能であれば先方にメールをしてみるのもよいでしょう。コースのことや入試については大学院の事務方に、その他学習や研究の具体的な内容については思い切って教授に。もちろんこうした人たちは多忙ですので、しょうもない質問を送っても無視されてしまうかもしれません。実際私も、待てど暮らせど返信が来ないことがありました。しかし、こうしてメールを送ることは後々の手続きの際の練習にもなりますし、場合によっては耳寄りな情報を得ることができる可能性もあります。主張しない者は無視されるのが欧米流です。失礼のない範囲で、どんどんメールを送ってみましょう。

奨学金出願開始

この時期から、大型の奨学金の出願が始まります。大学生であれば卒論(卒研)やバイトなどで忙しい時期ではあると思いますが、きちんと早めに準備をして万全の状態で出願しましょう。奨学金の出願などには往々として成績証明・卒業見込み証明、英語スコア、願書に添付する顔写真などが必要になります。これらは常に手元に余分に準備しておき、またスキャンしてPDFデータとしても保持しておきたいです。特に夏休みは大学の窓口のも開いていない場合があるので、注意が必要です。手書きで提出する書類なども、可能な限りスキャンするかコピーをとっておくと、あとあと役に立つこともありますのでお忘れなく。

○推薦状確保

奨学金の出願には、推薦状の提出が求められます。慣れている先生ならいいですが、そうでない場合は(気分を害さない形で)書き方を伝えることも必要になるかもしれません。特に英文での推薦状は、日本語のそれを直訳するのでは少々物足りないこともあります。「念のため一般的にはこういう内容が必要だと書いてありますので」などと言って、プリント1枚くらい置いてきてもいいかもしれません。そうでなくとも、特に奨学金の場合には様式が細かく指定されている事もあります。学生としては細々とした説明をすることが憚られる気持ちもよく分かりますが、間違われた後で訂正をしてもらうのは余計辛いです。勇気を出して、必要な事項はしっかりと伝えましょう。夏休み中は調査などで大学に顔を出さない先生も少なくありませんので、提出時期を把握して早めに伝えることも忘れずに。私の場合は、8月末提出の奨学金のための推薦状は7月のうちに受け取りました。

 

留学1年前(大学4年次秋)ごろ

○出願開始

英国の大学院の場合は、秋ごろから出願の受け付けが開始します。さらに多くの大学院では、届いた書類から順番に審査して合否を出すという制度を採用しています*1。早く出すほど有利と断言していいか私には分かりませんが、留学サイトやブログでは早めの出願を勧めていることが多いです。少なくとも、人数が定員に達して締め切られる前には出願しなければなりません。無理をしてクオリティの低いものを早く提出しても意味が無いですが、秋から年内位をめどに出願の準備をしましょう。なお、万が一英語のスコアが獲得できていなくても、英国の大学院の場合には合否には直接関係しないことが多いようです。入学までに指定スコアを獲得する地獄の日々を送らなければなりませんが(※経験者談)、英語スコアの不足で出願を待つ必要は無いと思ったほうがいいでしょう。出願の具体的なことについては、また別の記事に投稿できればと思います。

奨学金出願ピーク

秋ごろには、奨学金の出願もピークとなります。最大のものは、日本学生支援機構(JASSO)が実施する海外留学支援制度(大学院学位取得型)という奨学金です。この奨学金についても別の記事で詳しく書こうと思いますが、巨額の奨学金が給付されるにも拘らず採用者が非常に多いため、大学院留学を目指すうえで一番目指すべき奨学金と言えます。世間では学部生向けの貸与奨学金が槍玉に挙がってますが、案外こんなところでは大盤振る舞いが行われているんですね。ただしこの奨学金の出願にあたっては、かなり膨大な書類を準備しなければなりません。しかも、他の奨学金などから流用でき無さそうな物が幾つも。大学院の出願や、卒論の大詰めの時期などと重なっているため非常に苦しい日々だったことをよく覚えていますが*2、少しでも早めに準備をすることで上手く乗り切るしかありません。

 

留学9か月前(大学4年次年明け)~

○合否到着

年内に出願を終えた場合、早ければ松の内が明ける頃には合否が届きます。それ以降の手続きは大学院によって異なるのでよく説明を読みましょうとしか言えませんが、出願の過程でお世話になった人には、必ず逐一報告をしましょう。大学によって結果が出るまでにはかなりの時間差がありますので、全部出揃ってからなんて思っているといつまでも報告できません。ただ、私の場合は非常に難解な紆余曲折があったのがいけないのですが、最終的な決定でない事や条件付きの場合はその内容なども丁寧に説明するよう心がけましょう。合格を勝ち取るころには、あなたは周りの人の10倍は英国大学院のややこしい仕組みに詳しくなっているはずです。それを自覚しないで説明を怠ると、あとあと厄介なことになりかねませんので要注意を*3

○最終進学先を決める

結果が出そろったら、最終的な進学先を決めることになります。もともとの志望順位がはっきりしているならいいですが、悩む要素がある場合は、よく周りの人の意見を聞きましょう。大学院にもよりますが、しばらくは合格の権利を保持したままでも大丈夫です。周りは4月から社会人になるので焦るかもしれませんが、英国は9月スタートです。極端なことを言えば、夏まで悩んでもいいんです。

あるいは、英語などで条件付きの合格をもらった場合も、ギリギリまで粘ってもいいと思います。場合によっては、交渉ひとつで簡単に状況が覆ることさえあるのが英国です。粘れるところは限界まで粘っても、引き出せる譲歩は最大限引き出しましょう。誰もあなたをそれで責めることはありません。

でも一方で、条件付きの大学を諦めて、早めに確定できるところを選ぶのもまた賢明かもしれません。準備には莫大な労力が必要ですし、そのうえ行先が決まっていなければその心労は極めて大きいでしょう。様々な手続きが後手に回る分、余計な費用が掛かってしまうこともあります。その判断も含めて、よく周りの人の意見を聞きましょう。ただし、最後に決断するのはあなた自身です。最初に留学を志した時の気持ちを思い出して、自分にとって留学に求めるものは何かよく考えて、決断を下してください。

 

ここまで、合格を勝ち取るまでの流れについて、簡単にまとめました。これは私自身が準備中に集めた情報や個人的経験をもとに書いたものに過ぎません。留学の実現にあたって本当に大切なのは、あなたが何をしたいかです。そしてそれを現実に落とし込んでいく力です。そう言った意味で留学までの道筋は千差万別かもしれませんが、拙文が他のブログや情報サイトとともに、少しでもあなたの留学準備の参考になれば幸いです。

*1:オックスフォード大学ケンブリッジ大学は、締切を設定して一気に審査する方式を採用しています。

*2:その結果、夜行バス帰りの微妙な体調で健康診断を受ける羽目になった。

*3:私の場合、まだ条件付き合格で最終的に入学できるか決まっていない段階にも関わらず、大学の広報で大々的に「進学」と紹介されて冷汗をかきました。