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大学院留学したい!でも何から始めればいいの?(上)

留学を思い立つ理由や経緯は人それぞれ。留学の期間や専門も人それぞれ。しかし、その留学の準備に当たっては多くの人が通る一定のルートがあります。

今回は、私が英国大学院への留学を考え始めてから出発直前に至るまでを幾つかの期間に分けて、留学の準備にやるべき事を簡単にまとめてみました。似たような情報は他の留学ブログや留学情報サイトにもよく掲載されていますが、ここでは特に私自身の経験から得たヒントを盛り込んでいきたいと思います。なお各見出しの()内は、大学4年修了後半年で留学する場合に該当する時期を記しています。

 留学したいなと思い始めたその瞬間から

「先んずれば人を制す」何事も早く動き出したほうが得なのは言うまでもありません。留学すると最終的に決めてなくても、ここに挙げたポイントは是非取り組むべきでしょう。仮に留学を将来に延ばしたり諦めたりしても、全て自分に返ってくることばかりです。

 

○雑多でもいいので情報を集める

まずは留学のイメージを形作りましょう。多くの情報がまとまっているサイトやブログはブックマークに。この段階では大して分からなくても、あとあと生きてきます。留学体験記を読むのもモチベーションに繋がっていいかもしれません。

○専門を考える

特に大学院に進むのであれば、自身の専門を決めなければ始まりません。興味のある学問分野は何か。その中でどんなテーマを研究したいのか。様々な書籍や論文に触れながら考えましょう。特に大学生の場合はゼミや研究室の先生などともよく相談して、そのテーマの将来性なども含めて考えられるとベストかもしれません。

○助けてくれる人脈を作る

留学を目指すあらゆる段階において、独力で全てを済ませることはまず無理です。推薦状を書いて下さるような先生を確保するのはもちろんのこと、学業面、留学準備、英語面などなど、項目ごとに相談に乗ってくれる人を持つことが非常に大切になります。留学準備に直接関わらなさそうな人が、意外な人脈を紹介してくれることもあります。私の場合も、学部生当時から今日に至るまで、本当に多くの方の助けがあって一つひとつのハードルを越えてくることができたと、常々深く感謝しております。

○より”良い”CVにする

CVとは履歴書のようなものです。日本の無味乾燥な履歴書と違って、ボランティアなど様々な活動への参加や自身の能力などを激しくPRできる場がCVです。詳しくは記事を改めて書きますが、CVを豊かにするような「明文化できる」経験を積むことは結局自分自身の人生を豊かにすることにも繋がりますので、興味の持てる活動には積極的に参加していきたいところです。

○良い成績を取る(現役の学生限定)

身も蓋もない話ですが、成績が悪くては何事も進みません。大学院への入試はもちろんのこと、奨学金の出願にも一定以上の成績が要求されます。具体的にどれくらいあればいいかと言えば少々難しいですが、GPA3.5/4.0くらいは取れていたほうがいいでしょう。もちろんこれより低くても、他の要素で挽回できる可能性は十分ありますが、成績が良いに越したことはないので、現役学生の方は、まずは足元をしっかり固めることにもしっかりと労力をかけることが必要なわけです。

○英語を勉強する

早い段階でIELTSやTOEFL-iBTの目標スコアに到達できる見込みがあればいいですが、こうした試験の経験が余り無い場合は、かなりの時間と労力、そして受験料を費やす羽目になりかねません。それを避けるためには、テスト対策ではなく「英語力を底上げする」勉強をなるだけ早くから心掛けて取り組むのが賢明でしょう。私自身も英語には散々苦しめられましたが、大学入学当初の悲惨な状況を考えれば、ここまで引き上げてくれた英語の先生には感謝してもしきれません(この辺の事情はまた別の機会に書きます)。大学生の方は、英語教授法を専門にされている先生と連絡を取って、弟子入りする位のつもりで勉強してもいいかもしれませんね。

○貯金をする

これまた身も蓋もない話ですが、仮に合格したって先立つものが無ければ留学を実現させることはできません。もちろん、様々な奨学金を獲得できれば学費や生活費の大きな部分をカバーすることは出来ますが、 それが不可能であった場合も考えなければなりません。また留学を目指す段階や渡航準備の段階でも、累積すれば数十万円単位での出費が必要なことがあります。留学前の1年は出費が嵩み、生活も忙しくなる可能性が高いので、理想としてはそれまでにある程度の貯金を作っておきたいです。財政面については、早い段階で家族ともよく相談しましょう。

 

留学1年半前(大学3年次春休み)~

ここからは、より具体的な準備をはじめる段階になります。私の場合は様々な事情から出願などが後手後手に回ってしまいましたが、この段階では割と早く手を付けたと自負しています。

○自分なりのスケジュールを考える

まずはスケジュールを立てることが必要です。様々な情報をもとに掴んだ一般的なスケジュールから、自身の都合(卒論や現段階でのスコアなど)を考慮に入れて長いスパンでの見通しを立てます。不測の事態が起きるのを計算に入れて、ある程度余裕を持った予定にしましょう。私の場合は、何月までに○○を終わらせる、などの予定を立てました。

○大学院をさがす

実際に進みたい大学院を探しましょう。探す基準としては、自身の研究テーマや在籍している教員を中心に、設備や立地、コースの内容、ランキングなども含めて総合的に判断することになると思います。私は自身が知りたい項目をまとめた表をExcelで作り、ランキングトップの大学からひたすら埋めていきました。また、英国の場合は大学院の課程にも色々ありますので、教育制度への理解も同時に深めていきましょう。

奨学金を探す

奨学金は早いものでは入学の1年以上前に出願の場合もあります。民間財団の奨学金を合わせるとその数は膨大ですので、JASSOのHPにある一覧などを参考にして、自身が支給対象になるものをある程度絞り込みましょう。私は大学院と同じくリスト化しそれぞれ出願の時期をメモしておいたので、タイミングを見計らいながらそれぞれの資料を取り寄せて準備をしました。

○英語のスコアの取得

英国の大学院の場合は、出願の時点では英語のスコアを指定通り取得している必要は無い場合が多いです。とはいえ、あとからスコアを満たそうとすると地獄を見るので(※経験者談)、早めに取るに越したことはありません。出願前はバタバタするので、そのさらに2,3月前までに取れていれば最善かと思います。

○具体的な相談をはじめる

大学の指導教員など、直接助けてくれそうな方には早い段階から具体的な相談をしましょう。いいアドバイスが期待できるのはもちろんですが、ピンチになってから初めて頼るような場合は決して心証はよくないです。また、大学の先生は概して非常に忙しいので気が引けるかもしれませんが、だからこそ早めに声をかけておくことで、先生方もスケジュールの考慮に入れることができます。できれば具体的に、どの時期に何通くらいの推薦状が必要か、いつまでにどれくらいのスコアが必要か、など伝えるように心がけましょう。

○同時期の留学を考える仲間を探す

この時期になれば、同じように留学の準備に取り掛かる人も身の回りにいるかもしれません。よっぽど性格のそりが合わないのでもなければ、そうした人とは良好な関係を持つよう意識しましょう。奨学金の情報などを共有し締切前などに声を掛け合えば、互いに手間も減り安心できます。なにより、海外大学院進学を目指す当人同士でしか通じ合えない悩みや不安を語り合えることは、精神安定上きわめて重要です。当時世話になった某友人には深く感謝してますし、留学がスタートしてバラバラになってからも、きっと互いに良い刺激を与えあえるだろうと思っています。

 

すでに随分長くなってますので、続きは次の記事で。